父の金正日氏は、飛行機嫌いで有名でした。
だから、他の国行く際には必ず列車を使っていました。
その息子の金正恩氏は、父親と違って移動には飛行機を頻繁に使っていますね。
以下は飛行機で中国へ飛んだ時の写真のようですが、金正恩氏が移動に使っている飛行機は、どこのメーカのものなのでしょうか?
噂によると中古の飛行機ということで飛行距離の限界があるという話もあります。
史上初の米朝首脳会談がシンガポールで開催されることが発表されましたが、シンガポールまで往復飛行をすることができるのでしょうか?
金正恩氏の専用機ことを調べてみました。
金正恩氏専用機はどのメーカなのか?
金正恩氏の専用機の名前は、「チャムメ(オオタカ)1号」という名前です。
名前の由来は、北朝鮮の国鳥の名前なんだとか。
チャムメの画像はこちら。
ちなみに、北朝鮮語だと「참매」と書きます。
この専用機は、旧ソ連で開発、製造された航空機「イリューシン62型」を改造したものです。旧ソ連初の本格的な長距離用ジェット旅客機です。
現在は、「公共株式会社S・V・イリユーシン記念航空複合体」というロシア連邦の航空機メーカが製造した飛行機ということになります。
このロシアメーカが製造した主な旅客機としての機体は以下の通り。
- Il-12 (コーチ)(ソ連製のDC-3であるリスノーフLi-2を改良した双発旅客機)
- Il-14 (クレイト)(Il-12の拡大型)
- Il-18 (クート)(Il-14の拡大型)(1957年)
- Il-62 (クラシック)(ソ連の代表的4発大型ジェット旅客機)(1963年)
- Il-86 (キャンバー)(ソ連後期に生産された4発大型ジェット旅客機)(1976年)
- Il-96(Il-86の改良型、現在の主力生産機)(1988年)
- Il-114(ウズベキスタンと共同開発した新型の双発プロペラ旅客機)(1999年)
- MS-21(イルクートとヤコブレフと共同開発中の双発旅客機)
北朝鮮の金正恩氏の専用機は上記のⅡー62型を改造したものであるが、かなり古い時代の飛行機のようです。
そうなると、実際の飛行機の性能とかはどうなんでしょうかね?
その辺りも調べてみました。
金正恩氏専用機の性能は?
金正恩氏の専用機の製造はかなり古いですが、実際の性能はどうなんでしょうか?
史上初の米朝首脳会談が実施される予定のシンガポールまで往復の飛行が可能なのでしょうか?
金正恩氏の専用機を製造したロシアメーカの「イリューシン」のよると、航続飛行距離は1万キロ・メートルを超え、乗客や荷物を満載した場合には、7800キロ・メートルになるとのこと。
平壌とシンガポールの間は、約4800キロ・メートルなので基本性能はクリアーはしているようです。
ただ、製造から40年経っているので安全性の疑問の声もあるみたいです。
実際に、金正恩氏の最側近、崔竜海(チェリョンヘ)党副委員長が14年11月、正恩氏の特使としてロシアを訪問した際、チャムメ1号の故障でいったん平壌に戻るという事態が発生したことがありました。
機体は通常20年程度で更新していますが、北朝鮮の金正恩氏の専用機は通常の2倍の40年となっており、さらに北朝鮮のパイロットの経験不足とか整備体制の不備の話もあるようです。
史上初の米朝首脳会談が、機体の不良により金正恩氏のドタキャンにならないことを祈るばかりですね。
金正恩氏の専用機の内部画像が公開されていることは少ないですが、最近の写真では以下の内部画像が公開されていました。
内装はやはり豪華だんだろうなあということはうかがえます。
自国の専用機がシンガポールまでの飛行が不安ということになれば、中国の飛行機を借りるという選択もあるかもしれないですね。
そのために、先日は中国の習近平さんのところに行ったもかもしれません。
金正恩専用機の値段はいくら?
金正恩専用機のお値段はいくらなのでしょうか?
色々調べてみましたが、残念ながら値段はわかりませんでした。
米国のトランプ大統領が乗っている飛行機が、75億円~85億円ほどのようです。
金正恩専用機はそれまではいかないまでも、値段が高いことにはかわりないと思います。
金正恩専用機は本当に古いの?
金正恩専用機は古いということですが、どこからそれがわかるのでしょうか?
こちらの画像から専用機が古い型のもであることがわかります。
下のANA画像は最新機種です。
どこが違いかわかりますでしょうか?
エンジンの位置と数に注目です。
金正恩専用機は、エンジンが左右2基づつで4基あります。最新機種は2基ですね。
さらにエンジンがある場所が、最新機は羽根のところにあります。
金正恩専用機は後方にエンジンがあります。ここが古い型である証拠です。
6月12日に開催される米朝首脳会談は、シンガポールで開催されますが金正恩専用機で向かうのでしょうか?古い機体となると少し心配がありますね。
金正恩専用機のシンガポールへの護衛は?
米朝首脳会談が開催されるシンガポールへは、ピョンヤンから約4800キロメートルとなりますが、飛行中の警護はどうなるのでしょうか?
撃墜されるなんてことはないのでしょうが。。。。
北朝鮮の空軍が、護衛するわけにはいかないだろうし、領空権の関係で。
どうやら、中国が戦闘機を出して金正恩専用機を護衛する可能性があることです。
中国としては、北朝鮮に対する影響力を誇示する狙いがあるのかもしれないですね。
とにかく、6月12日のシンガポールでの日朝首脳会談が無事開催されることを祈ります。