日本でもようやく新型コロナワクチンの予防接種が本格的にはじまりました。
高齢者からの接種されていく計画ですが、予約の電話がなかなかつながらないなど、当初から想定された事態が発生してますね。
そして、新型コロナワクチン接種記録のシステム(VRS)に不具合が頻発しているとの情報が出てきました。
新型コロナウィルスのシステム不具合という話は、マートフォン向け接触確認アプリ「COCOA(ココア)」の不具合を思い出しますね。一部の利用者に感染者と濃厚接触した可能性があっても通知がされず、4カ月間も機能していなかったというニュースです。
COCOA(ココア)を受託開発した会社は開発費用の一部を変更していました。
さて、今回の新型コロナウィルス接種記録システムを開発したベンダーはどこなのでしょうか?
新型コロナワクチン接種記録システムと不具合は?
新型コロナワクチンシステム(VRS)とは、どんなシステムなのでしょうか?
新型コロナ接種会場で接種券をタブレットで読み取り、リアルタイムで個人単位の接種回数などの情報を市区町村ごとに記録を管理するシステムです。
内閣官房通信技術(IT)総合戦略室にシステム全体の概要図がありました。
ちょっと細かいですね。
こちらにもう少し簡単なシステムに関するイメージ図がありました。
引用元:https://www.iza.ne.jp/kiji/politics/news/210409/plt21040923490055-n1.html
今回出ている不具合は、接種会場にあるタブレットで接種券情報を読み取る際に、フリーズしたり読み込みがうまくいかないなどの不具合が発生しているようです。
首相官邸のツイッターでも不具合について情報を発信しています。
ワクチン接種記録システム(VRS)で接種券のOCRラインの読取りがうまくできないとの声を頂いています。この度、読取りを補助するための読取り台を配付することとしました。本日から配付希望台数の照会を自治体に対して行い、今月24日以降に発送を開始予定です。 pic.twitter.com/I9kf6PGrCQ
— 首相官邸(新型コロナワクチン情報) (@kantei_vaccine) May 11, 2021
新型コロナワクチン接種記録システム開発ベンダー
新型コロナワクチン接種記録システム(VRS)を開発したベンダーはどこなのでしょうか?
開発ベンダーは、2013年設立の医療スタートアップであるミラボという会社です。
こちらの会社と国は競争入札ではなく随意契約で契約を結んだそうです。
なぜ、ミラボを契約先として選定したのでしょうか?
その理由を内閣官房通信技術(IT)総合戦略室は以下の通り説明しています。
65歳以上の高齢者や基礎疾患を持つ人への接種開始が始まる4月までに「確実に間に合うよう提案されたシステムを総合的に判断した。過去に予防接種管理システムの開発経験があることなどを考慮した」としている。
ちなみに、新型コロナ接種記録システムへの提案については、複数のベンダーが提案をされていたそうです。
新型コロナワクチン接種記録開発費用いくら
新型コロナワクチン接種記録の開発費用はどのくらいなのでしょうか?
その開発費用は、約3億8500万円で契約をしています。
開発と保守費用合わせての費用だそうです。
ちなみに、不具合で問題になったマートフォン向け接触確認アプリ「COCOA(ココア)」の開発費用は約3億9000万円でした。
たまたまだとは思いますが、新型コロナワクチン接種記録システムの開発費用に近いですね。
COCOA(ココア)の開発は、IT企業のパーソルプロセス&テクノロジーという会社が、国と随意契約でお仕事を請け負っていました。
まとめ
新型コロナワクチン接種は、感染症との戦いの切り札なので早く国民のかなりの数の人々が予防接種完了できるよう政府には頑張ってもらいたいですね。
システム面では、いろいろ不具合もあり現場の方々は大変なこともあると思いますが、人間の知恵と英知で乗り越えていって、新型コロナを心配しなくてよい日常が戻ることが一日も早くくることを祈ります。