日産自動車会長のカルロスゴーン逮捕の衝撃は大きかったですね。
いまも勾留中ですが、カルロスゴーンの弁護士が決まりました。
大鶴基成元東京地検特捜部長です。
大鶴弁護士とはどんな弁護士なのでしょうか?
これだけの大事件を担当するので、相当敏腕弁護士なのでしょう。
大鶴弁護士の経歴、学歴、過去の実績を調査してみました。
大鶴基成弁護士プロフィール
大鶴弁護士の画像はこちら。
1955年3月3日大分県佐伯市生まれ。
高校は実家近くにある名門校である大分県立佐伯鶴城高等学校へは進まず、鹿児島のラサール高等学校へ進んでいる。
ちなみに、ラサール高校へは中学受験をして進学している。
高校時代から将来は検事になることを目標として、勉学に励み見事東京大学法学部へ進学した。まさにエリートコースといっていいですね。
大学を卒業後、1980年4月に東京地方検察庁の検事に任官しています。
その後、福岡、大阪、釧路等の地方検察庁を経験。
1992年から東京地方検察庁へ戻ってきました。
2005年には東京地方検察庁特別捜査部長として、ライブドア事件やカネボウの粉飾決算事件などの陣頭指揮にあたっています。
2011年8月に検察を退官し、弁護士として活動をしています。
大鶴基成弁護士に実績は?
大鶴基成弁護士は、現在は「サン綜合法律事務所」に所属しています。
事務所は東京都港区愛宕にあります。
サン綜合法律事務所の取扱い分野は以下の通り。
・一般民事事件
・刑事事件
・労働事案
・知的財産権事案
・コーポレートガバナンス
・M&Aの支援体制
・調査事案
ちなみに、大鶴基成弁護士が取扱う分野は以下の通り。
・税法関係(脱税、税務訴訟)
・金融商品取引法
・独占禁止法
・会社法
・銀行法
・政治資金規正法等の事件相談
・業務上横領
・詐欺事件等の告訴
・会社内のコンプライアンスの相談
まさに今回、カルロス・ゴーン氏が容疑をかけられている、金融商品取引法を得意分野としているようですね。
そして、元東京地検特捜部出身とあって、古巣との対決になります。
当然、相手側の手の内はわかっているでしょう。
東京地検特捜部側としては、やりにくい相手が弁護士となりました。
元東京地検特捜部長の大鶴基成弁護士がゴーン会長の弁護人に
大鶴弁護士は22日午後4時半すぎ、ゴーン会長が勾留されている東京拘置所を徒歩で訪れ、およそ3時間後に拘置所を出ましたが、報道陣の問いかけには応じませんでしたhttps://t.co/lhdMM2j1Zq#nhk_news #nhk_video pic.twitter.com/fs6YTw8s1W— NHKニュース (@nhk_news) 2018年11月22日
検事時代の主な担当事案もみておきましょう。
・ゼネコン汚職
・ライブドア事件
・水谷建設脱税事件
・日歯連闇献金事件
・四大証券・第一勧業銀行の総会屋利益供与事件
対決する東京地検特捜部長は誰?
まさに、東京地検特捜部は、元東京地検特捜部の大鶴氏と対決することになりました。
迎え撃つ東京地検特捜部長は、森本宏部長となります。
森本部長は51歳、大鶴氏63歳と干支が一回り違いますね。
現特捜部長と旧特捜部長という新旧エース対決がこれから繰り広げられます。
大鶴氏、森本氏の両氏に面識があるという、元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は以下の通り二人の人物像をコメントしています。
大鶴氏に対してのコメント
「大鶴氏は、実直な性格で自由党の小沢一郎共同代表の資金管理団体『陸山会』をめぐる収支報告書虚偽記入事件の捜査に関わるなど、書類上の虚偽をめぐる事件の捜査経験も豊富だ。捜査に対するスタンスは冷静で、証拠関係を徹底的に分析して割り出し、淡々と捜査を進めていく」
森本氏に対するコメント
「大鶴氏と対照的に捜査に対して情熱的な一面を持つ。かつて私が上司として森本氏に指示を出した経験もあるが、考えが対立したとき、反論を受けたこともあった」と振り返る。若狭氏が森本氏から反論を受けたこのケースでは、結果として若狭氏の考えが正しかったというが、「(森本氏は)捜査の上で感情が高ぶる場面がある」と指摘する。
まとめ
今後、注目の裁判が展開されると思いますが、東京地検が勝つのか?
それとも大鶴氏が勝利するのか?
非常に興味深い裁判になるのは間違いないですね。