夏と言えば高校野球という人も多いのではないでしょうか?
夏の甲子園は、各地区予選会を突破してきた高校野球球児たちが、各地区の代表として阪神甲子園球場で熱戦を繰り広げますね。
ところで、高校野球には春と夏に甲子園で熱戦が繰り広げられますが、春と夏の大会の違いは何なのだろうか?疑問に思ったので調べてみました。
夏の甲子園と春の甲子園の違い
同じだと思っていましたが、大会の正式名称からして実は違います。
春の大会は、「選抜高等学校野球大会」といいます。
夏の大会は、「全国高等学校野球選手権大会」といいます。
大会の主催者も違います。
春の大会は、毎日新聞社が主催しています。
夏の大会は、朝日新聞社が主催しています。
そして、春の大会と夏の大会では出場する学校の選抜方法が全く違います。
春の甲子園大会の選抜方法
春の甲子園へ出場する学校は、秋の地区大会の成績や、地域的なバランスなどが考慮されて、選考委員会で選ばれます。選出されるのは、一般枠28校、21世紀枠、明治神宮大会枠といった特別枠からなっています。
一般枠は、北海道1校、東北2校、関東・東京6校、北信越2校、東海2校、近畿6校、中国5校、九州4校の全28校となっています。
21世紀枠は、他校の模範となるなどの基準で選考されます。
明治神宮大会枠は、前年11月の明治神宮大会で優勝した学校の地区から1校選出されます。
ちなみに、高野連は出場校の選考基準を以下5つとしています。
- 大会開催年度高校野球大会参加者資格規定に適合したもの
- 日本学生野球憲章の精神に違反しないもの
- 校風、品位、技能ともに高校野球にふさわしいもので、各都道府県高校野球連盟から推薦された候補校の中から地域的な面も加味して選出する。
- 技能についてはその年度全国高等学校野球選手権大会終了後より11月30日までの試合成績ならびに実力などを勘案するが、勝敗のみにこだわらずその試合内容などを参考とする。
- 本大会はあくまで予選をもたないことを特色とする。従って秋の地区大会は一つの参考資料であって本大会の予選ではない。
夏の甲子園大会の選抜方法
夏の甲子園大会は、夏季都道府県大会を勝ち上がった学校が出場権を得ることになります。
春に比べてとってもわかりやすくシンプルですね。
2018年の夏の甲子園大会では、史上最多の56校が出場します。
これまでは、北海道、東京から2校出場していましたが、今回は埼玉、千葉、神奈川、愛知、大阪、兵庫、福岡からも2校が出場となりました。
試合の組合せの違いがあった!
春の甲子園大会は、最初に組合せ抽選会が実施されてトーナメント方式で試合が進みます
夏の大会は、すべての試合で組合せ抽選会が行われます。
そのため、次の対戦相手が予想できません。
春の甲子園と夏の甲子園で優勝旗に違いあり!
春の甲子園は、紫紺の優勝旗となります。
夏の甲子園は深紅の優勝旗となります。
こんなところにも違いがあるんですね。
開会式のやり方にも違いあり!
春の甲子園の入場行進曲は、毎年違う曲が演奏されます。
ヒットした曲や話題になった曲が選定されることが多いみたいです。
夏の甲子園大会では、大会行進曲が演奏されています。
各校のプラカードを持つ先導役も違いますね。
春は、各出場校の生徒が努めています。
ちなみに、2007年まではボーイスカウトの高校生が務めていました。
夏は、甲子園球場の地元である西宮高校の女子生徒が努めています。
まとめ
春と夏の大会では同じ高校野球で甲子園で開催されるにもかかわらず、ずいぶんと色々な点で違いがあることにびっくりしました。
ちょっと違った点で甲子園の高校野球を観戦するのも面白いかもしれませんね。