本格的に大会が始まり、いくつかの競技で日本人選手もメダルを獲得していますね。
しかし、最大の栄光とも言える金メダルに関しては、まだ日本勢の獲得はありません。
では、一体誰が金メダルを獲得するのでしょうか?
数多の日本人有力選手の中から3人に絞って予想してみました!
・羽生 結弦/男子フィギュアスケート
2014年ソチ五輪男子シングル金メダリストで、
2012年~2015年全日本選手権4連覇、2013年~2016年グランプリファイナル4連覇、
2014年・2017年世界選手権優勝を達成、
世界ランキングは2013年10月より1位を保持しています。
男子シングル競技における、ショートプログラム(112.72点)、フリースケーティング(223.20点)、トータルスコア(330.43点)の現世界歴代最高得点記録保持者であり、
2012年から2017年の間に12回更新。
ISU(国際スケート連盟)ジャッジングシステムのもとに開催された国際大会において、史上初めてSPで100点、FSで200点、TSで300点超えを達成した男子選手でもあります。
恐らく今大会の最注目選手である羽生選手。
その人気は日本のみならず海外でも高く、12日の初練習は僅か15分にもかかわらず国内外から100人を超える報道陣が集まりました。
しかし、
昨年11月のNHK杯の公式練習で右足首を痛めてしまい、その影響を不安視する声もあります。
氷上練習ができるようになるまでの2ヶ月間はジャンプのフォームなどのイメージ作りに励み、
トリプルアクセルは3週間前、
4回転ジャンプは2~2週間半前からようやく跳び始めたそうです。
どれくらい回復しているのかは分かりませんが、
羽生選手によると「クリーンに滑れば絶対に勝てるという自信がある」とのこと。
13日の練習では2種類の4回転を5回成功させていますが、
今の男子フィギュアは、
4回転ジャンプを何本成功させることができるかというのを競うのが主流になりつつあり、
若手のライバル達は4~5種類の4回転を操る選手が多いです。
それだけに羽生選手は、1月15日深夜に放送された『自分への挑戦』(日本テレビ系)の番組中のインタビューで「何かを出し惜しみしながら考えてやるのは性に合わない」と語ったように、自分の力を全て出しきり、圧倒的な勝利を目指したいと思っているようです。
一方コーチのブライアン・オーサー氏は
「4回転ルッツを跳ばなくても、他のスケーティング技術で十分に世界最高点を出せる。
まずは現時点で完璧にこなせる技で勝負しなさい。」と助言したそうです。
オーサー氏の指導する世界選手権王者のハビエル・フェルナンデス選手(スペイン)がいい例で、彼は2種類の4回転しか跳びません。
ベストコンディションの羽生選手であれば、迷わず演技の中に4回転ジャンプを複数組み込むことができますが、怪我の個所が右足首だけに、一発勝負の五輪ではリスキーだというオーサー氏の指摘も最もです。
過去には、トリノ五輪の女子個人で、誰が3回転を成功させて優勝するかに注目が集まる中、『3回転×3回転のコンビネーション』を封印した荒川静香選手が優勝したようなケースもあります。
それだけに、どのような戦略をとるかは直前まで揺れ動きそうです。
羽生選手の出場する男子シングルの日程は、SPがTBS系で2/16(金)10:00~、FSがNHK総合で2/17(日)10:00~の予定です。
・小平 奈緒/女子スピードスケート
バンクーバー五輪女子団体追い抜き銀メダリストで、女子1000mの世界記録保持者。
日本の女子選手がこの種目で世界新を記録したのは初めてです。
女子500mの現日本記録保持者でもあります。
前回のソチ五輪ではメダルを逃してしまいましたが、
現在小平選手はW杯500m15連勝中、国内の大会も含めれば24連勝中と絶好調です。
12日の1500mでは6位でしたが、「1500mは、向いてない種目なのかもしれないけど、チャレンジ出来る種目なのかな」とコメントしており苦手種目のようです。
最も得意な500mが本命なわけですが、直近の五輪2大会を連覇している韓国の『氷速女帝』李相花(イ・サンファ)選手もエントリーしており、3連覇の偉業達成が期待される中での地元開催ですから、激しい戦いになることが予想されます。
しかし心配なのは相手選手の強さではなく小平選手の精神面です。
ライバルながら親友でもあった住吉都選手が1月20日に自宅で死亡していたことが発覚し、しかも住吉選手の急死が公表されたのが結団式当日の1月23日だっただけに、いまだにそのショックから立ち直れていないようです。
金メダルが確実視されていた状況から一転し、李選手有利の見方が広がっています。
お辛いでしょうが、何とかショックを振り払い、競技に集中できるよう祈りたいところです。
小平選手が出場する女子スピードスケートの日程は、1000m決勝がNHK総合で2月14日(水)19:00~、500m決勝がTBS系で2月18日(日)20:56~の予定です。
・渡部 暁斗/男子ノルディック複合
ソチ五輪個人ノーマルヒル銀メダリストで、
2017年世界選手権個人ラージヒルでは銀メダルを獲得。
2017-18シーズンはフィンランド・ルカでのW杯開幕戦で3位、翌日の第2戦で優勝、オーストリア・ゼーフェルトのW杯では自身初の3連勝を達成し、2月3日の白馬大会でも第一戦で優勝、今季のW杯勝利数5でW杯総合1位と尻上がりに調子を上げてきています。
今大会の開催地である平昌は山岳地であるために、会場の風は荒れ模様で、条件の当たり外れが大きく「(影響が)ないとは言い切れない」と苦笑しつつ、「金メダル第1号になりたい」と意欲満々な渡部選手。
日本はノルディック複合の団体はお家芸ともいえる時代を築きましたが、
個人で金はいまだありません。
着実に経験を重ね脂の乗った渡部選手が、日本勢初の快挙を成し遂げてくれることを期待しましょう!
渡部選手が出場する男子ノルディック複合の日程は、
個人ノーマルヒル ジャンプがNHK Eテレ1東京で2月14日(水)15:00~、
個人ノーマルヒルクロスカントリーがNHK総合で2月14日(水)17:45~、
個人ラージヒル ジャンプがNHK Eテレで2月20日(火)19:00~、
個人ラージヒル クロスカントリーがNHK総合で2月20日(火)21:45~の予定です。
以上、平昌五輪の日本人選手金メダル有力候補3人でした!果たして、この予想は当たるでしょうか?是非、試合を見て確かめてみてください!