2017年ノーベル賞の発表時期になりました。
ここ数年日本人の受賞者が続いていますが、今年は日本人受賞者何名くらい出るのでしょうか?
今年のノーベル賞で日本人受賞者が出ると4年連続受賞となります。
2017年ノーベル賞の発表については、各部門により以下の通りとなっています。
10月2日が医学・生理学賞
10月3日が物理学賞
10月4日が化学賞
10月6日が平和賞
10月9日が経済学賞
文学賞については現時点日程が明らかになっていません。
2017年ノーベル賞(医学・生理学)日本人候補者
今年のノーベル賞日本人候補者の中でも特に医学・生理学について、今回は受賞する可能性のある候補者を紹介します。
この中から何名の方が受賞するか楽しみですね。
生理学・医学賞
水島昇氏
東京大学大学院医学系研究科教授
1966年東京都新宿生まれ、祖父が化学者の水島三一郎氏、父が医者の水島裕氏。幼い頃は科学者か医者になろうと考えていたそうです。
1985年武蔵高等学校卒業して東京医科歯科大学を卒業。
世界初で生きている細胞内でオートファジー現象を可視化。これがノーベル賞を狙えるのではないかと注目されています。
森和俊氏
京都大学大学院理学研究科教授
1958年生まれ。岡山県出身。
岡山県立倉敷青陵高校卒業、京都大学卒業。
細胞内の小胞体で作られた不良品のタンパク質がどのように感知され、処理されたかを明らかにした小胞体ストレス応答の研究成果がノーベル賞を狙えるのではないかと注目されています。
本庶佑氏
1942年生まれ。京都生まれの山口育ち。
山口県立宇部高等学校卒業、京都大学卒業。
プログラム細胞死1(PD-1)およびその経路の解明により、がん免疫療法の発展に貢献したということで、これがノーベル賞を狙えるのではないかと注目されています。
竹一雅俊氏
理化学研究所多細胞システム形成研究センター特別顧問
1943年生まれ。愛知県出身。
名古屋市立向陽高等学校卒業、名古屋大学卒。
大学卒業後は、就職活動をしたがすべての会社の落ちたため、名古屋大学大学院へ入学した。
細胞同士をくっつける物質「カドヘリン」を発見したことで、ノーベル賞が狙えるのではと期待されています。
小川誠二氏
東北福祉大学特任教授。
1943年東京都台東区生まれ。
東京大学卒業、日本の物理学者。
磁気共鳴画像法(MRI)において、神経血管結合による脳血流を含めた生理現象によって生じるMRIの信号変化を観測するための基礎原理としてBOLD法(Blood Oxygenation Level Dependent)を確立。
簡単に言うと、病院で診断で使われるMRI装置の基本原理を発見。これでノーベル賞が受賞できるのではないかと注目されています。
坂口志文氏
大阪大学特別教授。
1951年生まれ、滋賀県長浜市出身。
滋賀県立長浜北高等学校卒業、京都大学卒業。
過剰な免疫反応を抑える制御性T細胞の発見と免疫疾患における意義を解明。これの成果でノーベル賞を受賞できると期待されています。
ノーベル賞の受賞賞金はいくら?
賞金目当てに各受賞者は頑張ってはないでしょうが、実際賞金はいくらなのでしょうか?
その額は、
1千万スウェーデンクローナだそうです。
日本円にすると為替の状況にもよりますが、約1億5000万円!
これを多いとみるか少ないとみるかは人それぞれですが、長きにわたる研究で出した成果で世の中の人の為になる功績にしては、少ないなあというのが僕の感想です。
ノーベル賞受賞者の学位取得大学
日本人ノーベル賞受賞者が一つ以上の学位を取得した大学(2018年10月現在)
- 東京大学 11(物理学賞5、化学賞1、生理学・医学賞2、文学賞2、平和賞1)
- 京都大学 7(物理学賞3、化学賞2、生理学・医学賞2)
- 名古屋大学 6(物理学賞4、化学賞2)
- 北海道大学 1(化学賞1)
- 東北大学 1(化学賞1)
- 埼玉大学 1(物理学賞1)
- 東京理科大学 1(生理学・医学賞1)
- 東京工業大学 1(化学賞1)
- 山梨大学 1(生理学・医学賞1)
- 大阪市立大学 1(生理学・医学賞1)
- 大阪大学 1(物理学賞1)
- 神戸大学 1(生理学・医学賞1)
- 長崎大学 1(化学賞1)
- 徳島大学 1(物理学賞1)
- ペンシルベニア大学 1(化学賞1)
- ロチェスター大学 1(物理学賞1)
- カリフォルニア大学サンディエゴ 1(生理学・医学賞1)
- ケント大学 1(文学賞1)
- イースト・アングリア大学 1(文学賞1)
一時期は東京大学からは、なかなかノーベル賞が出ないなんて言われていました。
ノーベル賞受賞者を輩出しているのは京都大学が一番なのではないかと、感覚的には思っていましたが、いまは東京大学が一番なんですね。
ちなみに、東京大学が一番ですが実は、ノーベル賞を受賞した人の結構な数は、東京大学で研究していたというより、民間での研究で成果を出したいうのが結構多いのです。
東京大学にいてそこで研究して、ノーベル賞を受賞される方は少ないのかまも。
日本一税金を投入して研究開発の環境をつくっている東京大学がそれではね。
という感じはします。
まとめ
医学・生理学部門での日本人のノーベル賞受賞者は、
1987年→利根川進氏
2012年→山中伸弥氏
2015年→大村智氏
2016年→大隅良典氏
以上4名になっています。
10月2日にノーベル賞の医学・生理学部門が発表となり、今回は日本人受賞者はいませんでした。残念!