新紙幣の人物やデザインは誰が決めるの?新札発行時期はいつ?

紙幣が刷新されるとのニュースがありました。

今度の紙幣の顔は、1万円札が渋沢栄一、5千円札が津田梅子、千円札が北里柴三郎となりました。

これらの人物は誰が決めるのででしょうか?選定基準はあるのでしょうか?

さらに、紙幣のデザインは誰がするのかも調査してみました。

最後に新札の発行時期についても確認してみました。

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新紙幣の人物は誰がどういう基準で決めるの?

今回の新紙幣の人物選定基準の一つとして、「明治以降の文化人」といういうことになっています。

さらに重要な基準としては、やはり紙幣なので偽造防止の観点がります。

その観点としては以下3つです。

①なるべく精密な写真が手に入ること

②品格があり、お札にふさわしい肖像であること

③その人物が国民に親しまれ、広く知られていること

 

新紙幣の人物や肖像を決めるのは、日本銀行法で「日本銀行券の様式は財務大臣が定める」とあります。従ってルールとしては、財務大臣(今回だと麻生財務大臣)が決めたことになります。

とはいえ実務上、財務大臣は最後にOKサインを出す役割であって、実際に人物を考えるのは、財務省、日本銀行、国立印刷局の3者が協議して素案を出して、財務大臣にお伺いを立てる形です。

紙幣の印刷を担当する国立印刷局のホームページには以下の記載がありました。

肖像をはじめとするお札の様式は、通貨行政を担当している財務省、発行元の日本銀行、製造元の国立印刷局の三者で協議し、最終的には日本銀行法によって財務大臣が決めること

今回の新紙幣では、渋沢栄一、津田梅子、北里芝三郎の3名に決まったのですが、人物選定についても同ホームページに記載がありました。

日本国民が世界に誇れる人物で、教科書に載っているなど、一般によく知られていること。偽造防止の目的から、なるべく精密な人物像の写真や絵画を入手できる人物であること。

新紙幣のデザインをするのは誰?

新紙幣のデザインは、工芸官と言われる独立行政法人国立印刷局に所属の国家公務員が担当します。

工芸官という職種は以下の通りです。

国家公務員の仕事の一つで、国立印刷局に勤務し、紙幣や切手、収入印紙、国債などのデザインを行う。紙幣を作る場合、30名ほどの工芸官が関わり、元になる原図を筆と絵の具で描く。その後、原版を彫刻するなど精密な作業を、それぞれの専門職員が担当する。原版は、銅板の上に線と点だけで彫られるが、完成までに半年以上かかるという。手先の器用さはもちろん、正確さ、粘り強さ、一つの作業に専心できる能力が求められる。常に質の高い技術を保持するために、普段から名画の複製画を彫るなどの訓練も行われている。

お札のデザインを制作されるので、かなりの高い技術が必要ですね。

工芸官になるには、高校卒業した後、大学・専門学校などで必要なデザイン技術を学び、採用試験を受けて国立印刷局へ就職します。

だた、工芸官は毎年採用しているわけではなく、欠員が出たときのみ募集されるということで、なりたくてもタイミングとかもある職業です。募集は国立印刷局のホームページに掲載されるので、工芸官を目指す人はこまめにサイトをチェックする必要があります。

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新紙幣発行時期はいつ?

新紙幣の発行時期については、2024年上期中をめどに発行される予定と麻生財務大臣が発表しています。

かなり先に思われますが、新紙幣印刷に2年半、自動販売機などの対応に2年半時間が必要なため、5年後の2024年に新札が発行するとなっています。

ただ、過去の新紙幣発行を振り返るとある日時が判明しました。

それは11月1日です。

直近では、1984年、2004年に新紙幣発行がされていますが、どちらも11月1日に発行されています。

そうなると、今回の新紙幣も11月1日の可能性もあるかもしれないです。

新紙幣に対する世の中の声は?