年末の大騒動になったカルロス・ゴーンの海外逃亡劇ですが、民間警備会社が協力したとか、楽器ケースに隠れて出国したとか、いろいろな報道が飛び交っていますね。
今回の逃亡劇について、海外のメディアなどの反応はどうなのでしょうか?
日本側における司法当局等のコメントも紹介していきます。
【関連記事】カルロスゴーン出国方法は誰が手伝った?パスポートは偽造か?
カルロス・ゴーン被告の逃亡劇
ゴーン被告プライベート機は荷物X線検査受けず出国 #カルロス・ゴーン https://t.co/xa3bGrRa4Z
— 日刊スポーツ (@nikkansports) 2020年1月5日
時間が経つにつれて、カルロス・ゴーン被告の逃亡に関する情報が出てきていますね。
出国した際には、荷物のX線検査も受けていないとのことです。
今後、日本の空港の出国に関するチェック体制が問題視するかもしれません。
それにしても、今回の逃亡劇はかなり念入りに準備計画されたものですね。
カルロス・ゴーンのレバノン逃亡に関する海外メディアの反応は?
カルロス・ゴーン容疑者のレバノン逃亡に関する海外メディアの反応はどうだったのでしょうか?
いくつかの海外メディアのコメントを紹介していきます。
フランスの経済紙レゼコー
カルロス・ゴーンの華々しい新展開と伝え、未確認情報であるが「厳重警戒の中、人目のつきにくい小さな空港からプラベートジェットで国外へ飛んだようだ」と報じた。
さらに、「東京拘置所に108日間拘留されていたこと、妻との接触を禁じた保釈条件に関して、日本の司法制度が注目された」とも報じていました。
フランス有力紙ル・モンド
「カルロス・ゴーン被告は近く記者会見開き、自身を起訴した日本を攻撃するだろう」と伝え、カルロス・ゴーン被告に対する監視体制について、「警察や弁護士などによって監視はされているが厳しいといえるものではなく、娘たちは定期的にカルロス・ゴーン被告のもとを訪問していた」と伝えました。
ロイター通信
カルロス・ゴーン被告の逃亡は、日本の司法制度に厳しい視線を投げかけた。その司法制度とは容疑者を長期間拘束し、1日8時間におよぶ取り調べの際に弁護士が立ち会うことを禁止する。というものだ。
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙(電子版)
セレブな逃亡者の一人となった。
BBC
パスポートを取り上げられた有名人が、陸続きの国境のない日本からどうやって出国したのか?東京には多くの疑問と当惑が広がっている。
英フィナンシャル・タイムズ
もし、カルロス・ゴーン被告が日本に戻らなかったら、訴訟手続きは混乱に陥り、日産とケリーのみが裁判にかけられることになる。
近々にカルロス・ゴーン被告が記者会見を実施するとの情報の出ています。
もし、記者会見が開かれるようであれば、おそらく日本の司法制度に関する厳しい批判がくることになりそうですね。
カルロス・ゴーンのレバノン逃亡に関する現地メディアの反応は?
カルロス・ゴーン被告のレバノン逃亡に関して、現地のメディアは以下の通り伝えています。
レバノンの主要テレビMTVは以下の通り伝えています。
このグループはクリスマスディナーの音楽隊を装ってカルロス・ゴーン被告の滞在先に入り、楽器箱に隠して連れ出した。映画のような逃亡劇で、日本の当局の気付くことができなかった。その後、出国してトルコ経由でレバノンに入国したが、その時にはフランスのパスポートを所持していた。
レバノンの他のメディアでは、警備会社を使い、箱に隠れて出国したと報じていました。
まさに、引田天功の脱出劇のようです。
カルロス・ゴーンのレバノン逃亡に関する日本司法当局のコメント
森法務大臣コメント
カルロス・ゴーン被告について「何らかの不正な手段を用いて不法に出国したものと考えられ、このような事態に至ったことは誠に遺憾」とのコメントを発表。関係当局や関係国、国際機関と連携し日本での刑事手続きが適正に行われるよう措置を講じる方針を示した。
東京地検の斉藤隆博次席検事コメント
ゴーン被告の逃亡は逃げ隠れすることや海外渡航を禁じた保釈条件に違反している上、正規の手続きのない出国は司法の手続きを無視した「犯罪に当たり得る行為」で遺憾との見解を示した。
まとめ
年末に入ってきたカルロス・ゴーン容疑者のレバノン逃亡に関するニュースは衝撃的でしたね。
プライベートジェットとはいえ、そんにいとも簡単に出国できてしまうことに驚きました。
この逃亡劇に関して、海外メディアの反応、現地メディアの反応、日本の司法当局のコメントを整理しました。